こころ 仕事

おもてなし

 

「おもてなし」

 

 

 

🐔
「今日はね、お花屋さんに行ってきたの。そこのお店の店員さんが本当に素敵なの。はな、お花屋さんで働きたいって言ってたでしょ。」

 

🐥
「うん。お花屋さんに来てくれた人をみんな幸せにしたいです。」

 

🐔
「お店にいらっしゃった方に、幸せを感じて頂くには、どうしたら良いと思う。」

 

🐥
「んー。みみちゃん🐰みたいな変なお客様さんが来ても、笑顔で”いらっしゃいませ”ってお迎えします。」

 

🐔
「みみちゃんで思い出したわ。はな、この間みみちゃんの家に勝手に行ったでしょ。」

 

🐥
「…はい。」

 

🐔
「みみちゃんから電話があったのよ。”はなちゃんは、無事に家に帰りましたか”って。」

 

🐥
「みみちゃん、怒ってなかったですか?」

 

🐔
「怒ってないわよ。はながしっかり家に帰れたか心配してたのよ。」

 

🐥
「…」

 

🐔
「みみちゃん、素晴らしいわね。はなが帰ったあとも、はなのことを考えてくれているのよ。はなのことを考えていなかったら、私に電話なんて掛けてこないわ。このちょっとした気遣いがとても素晴らしいわね。」

 

🐥
「…。お花屋さんだったら、”お花を買ってもらったので、もういいや”ってことではないですね。」

 

🐔
「そう。はなが、とても有名で人気のあるお花屋さんで働いたするわね。そこで、お花だけ売れればいいって接客をしてたら、お客様は少しずつ減っていって、お客様が全く来なくなることだってあるのよ。」

 

🐥
「お花が綺麗でも、お客様は来ないの?」

 

🐔
「来ないわよ。お花がどんなに綺麗でも、物だけ売れればいいって人から、はなはお花を買いたいと思う?」

 

🐥
「あんまり買いたくないかも。」

 

🐔
「お花が綺麗なお店だったら、他にもあるからって、他のお店に行くようになってしまうの。だから、お客様がはなからお花を買いたいって信頼関係を築けるかがとても大事よ。お花を買いに来たんだけど、はなに会いに来たってお客様を増やすの。」

 

🐥
「お花じゃなくて、私にですか。」

 

🐔
「お花屋さんが有名で人気のあるお店なら、なおさら、はなには、それに応えられるだけのおもてなしをしないとダメよ。お花屋さんへの信頼も大事だけど、はなへの信頼も大事なの。はなへの信頼が高くなれば、お花屋さんの信頼も自然と高くなるわね。」

 

🐥
「私への信頼が高くなるには、どうしたら良いでしょう。」

 

🐔
「みみちゃんのような、ちょっとした気遣いね。
私が最近、買い物で素晴らしいと思った店員さんよ。
✅お釣りを渡すときに、硬貨をトレーの上で種類別に分けて、数えやすくしてくれた店員さん
✅レシートを渡し終わるまで、レシートを持っていない手を受け皿のように添えてくれた店員さん
✅コンビニで会計後に、お手洗いを使わせてくださいと伝えると、買った商品をレジで預かってくれた店員さん
みんな、ちょっとした気遣いでしょ。」

 

🐥
「気付けそうだけど、”まぁいいっか”ってなりそう。」

 

🐔
「そうね。”あなたのために”っていう接客、お客様が喜んで下さる接客をお客様の視点で考えることが大切よ。はなの視点じゃないわよ、お客様の視点ね。」

 

🐥
「私の視点なのか、お客様の視点なのか、ごちゃごちゃにならないようにしないと。」

 

🐔
「そう。自分の視点がお客様の視点だと勘違いはよく起こるから、気を付けないといけないわね。」

 

🐥
「お客様の視点に立って、お客様が喜ぶサービスをしていると、お客様はまた来たいって思いますね。」

 

🐔
「また来たいって思って頂けるかは本当に大事よ。私が今日も行ったお花屋さんではね、”実は、むぎさんにぴったりのお花を用意してあるんです”っておすすめして下さって、とても感動してるの。店員さんから、はなのために、お花を選んで待っていたって聞いたら、とても嬉しいでしょ。」

 

🐥
「そんなお花をおすすめされたら、それを買いたいし、また来たいと思いますね。」

 

🐔
「お客様が笑顔になって、また来たいってと思えるひと工夫が大切ね。今の自分に与えられることを、心を込めて与えていくのが大事だわ。お客様を幸せにしたい心のこもったサービスは、周りからも見ていても本当に素敵。まずは、はながされたら嬉しいことを、お客様に伝えられるといいわね。」

 

🐥
「はい。それと…みみちゃんに、電話掛けてもいいですか?」

 

🐔
「いいわよ。」

 

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