こころ 自己変革

大人になるということ

「大人になるということ」

 

🐻
「大人になるということは、年齢が20歳になったので、大人になったというような意味ではなく、実社会に出てから、大人になったと言われるとは、どういうことかという意味です。」

 

🐥
「成人式が終わったら、子どもから大人になるという意味ではないのです。」

 

🐻
「そうです。大人になるということは、年齢で測ることではありません。20歳になっても、”あの人は大人になっていないね”とか、”まだ大人ではないよね”と言われる人はいます。肉体年齢としての人間の成長とは、別の物差しがあるということです。30代、40代で、まだ大人ではないねと言われる人の場合は、たいてい、ものの考え方や判断の仕方や行動に、非常に子供っぽいところがあります。」

 

🐥
「30代、40代の方で、子供ではないんですけど、純粋な青年のような心を持って生きている方もいらっしゃると思いますが、そういった方も、子供なんですか?」

 

🐻
「それは、子供っぽいではなくて、まだ青いねという言い方をすると思います。青臭い希望を抱いている、志を持っているというような感じでしょう。子供っぽい人と、青臭い人が近寄ってくる面も、若干、ないことはないのですが、もし両者が近づいてくるとすれば、客観的な自分の位置付けや評価が見えていない場合には、まだ大人ではないねと、言われることもあるかもしれません。」

 

🐥
「大人になるということは、ものの考え方や判断の仕方が基準になって、自分を客観視できているかですね。」

 

🐻
「そうです。大人かどうかの基準を4つ紹介します。はなちゃん🐥も、大人になっていくためにしっかり覚えておきましょう。」

 

🐥
「はい。」

 

🐻
「大人かどうかの基準は、

✅職業選択、および職業での設計は?

✅金銭面で見極めがつくか?

✅男女関係の問題

✅自己本位になっていないか?

以上の4つです。」

 

✅職業選択、および職業での設計は?

 

🐻
「まず、職業です。世の中は、いろいろと厳しいこともあり、やはり、人それぞれに適性というものがあります。もちろん、努力していれば道は拓けるようにはなっていますが、ある程度の適性はあります。」

 

🐥
「自分の適性を見極めて、努力することか大事ですね。」

 

🐻
「それを見極めるときに、大人かどうかが分かります。どんな職業を選び、そこでどんな設計をするかで、大人かどうかという判断をされるわけです。」

 

 

✅金銭面で見極めがつくか?

 

🐻
「2つ目は、金銭面です。子供がお小遣いが欲しいと思う程度の感じ方ですとか、貯金したりしなかったりとか、どこで何に使ったのかが分からないというような話では、大人になったとは言えません。」

 

🐥
「……、むぎちゃん🐔から、毎月のお小遣いで1000円貰うのですが、知らないうちに、自販機でジュースを買えないくらいになっている私はどうしたら良いですか?」

 

🐻
「お小遣い帳をつけましょう。はなちゃん🐥が、家庭を持ったときに、家計簿をつける練習になります。人生全体の計画に基づく経済的な見取り図、つまり、自分自身のだいたいの実感として、このくらいの感じでいけるかなということが見えているか、見えていないかは大きいです。」

 

🐥
「お小遣い帳、むぎちゃん🐔と相談してみます。」

 

🐻
「それが良いでしょう。金銭感覚というのは、一生を貫いて、ある程度、出てくるものではありますが、一定の年齢、経験を経るにつれて、見極めがつくようにならなければなりません。むぎさん🐔も、はなちゃん🐥が家計簿的な計算がしっかりできるようになれば嬉しいと思います。家計簿的な計算ができないと、やっぱり苦労が続きます。」

 

🐥
「そうですね。」

 

 

✅男女関係の問題

 

🐻
「3つ目は、男女関係です。恋人ができる、結婚する、家族計画を立てる、離婚する、あるいは自分の親や相手方の親との関係など、いろいろなかたちで、結婚を契機として大人になれるかどうかという問題が出てくるわけです。」

 

🐥
「異性に対しても、責任あるかたちでの大人にならないといけないですね。」

 

 

✅自己本位になっていないか?

 

🐻
「そして4つ目は、自己本位になっていないかです。人というのは、放置しますと本能的に、もらうのが当たり前になるという奪う愛に入る傾向があります。」

 

🐥
「人から取ること、もらうことばかり考えるのですね。」

 

🐻
「そうです。もちろん、もらうものが多ければ嬉しいし、取られることが多ければ辛いとは思います。ですから、本能的には、もらいたいとか、欲しいという気持ちにはなるのでしょう。ただ、それは、周りから見ると、子供っぽい感じはします。子供同士が、飴玉の取り合いなどで喧嘩するのはいいとしても、大人になってきたら、受け取るべきシェアや評価といったところで判断されるようになります。その際、他人から判断されることが多いわけですが、”これは自分自身の判断とは違う、考え方とは違う”ということはあると思います。そのときに、だいたい、大人になっているかどうかを試されることが多いわけです。」

 

🐥
「自分のことは大きく評価して、他人のことは低く見てしまうことってあります。」

 

🐻
「その習性を人為的努力によって、仕事に熟練するなり、勉強するなりしていくと、若干、内容が詰まったものの見方ができるようになってきます。ですから、ここで、いつまでも自己本位な考え方が強いようですと、子供っぽいという言い方をされてしまいます。」

 

🐥
「大人になるって大変だなって思いました。でも、大人になるとはどういうことかを考えることって大事ですね。」

 

🐻
「そうですね。若くて優秀な人たちが、自己実現に夢中になるのは当然ですが、その自己実現とセルフィッシュであることの区別があいまいになっていると思います。

 

🐥
「大人になることって、日々の経験の中から、人間として大切なことを学びとっていく努力かもしれませんね。」

 

🐻
「素晴らしいですね。凡事徹底。失敗を認めないことが、即成功ではありません。成功の中にも謙虚な努力の余地を認め、失敗の中に明日の活路を見い出す人こそ、年齢にかかわらず、大人になっていく人なのです。」

 

⭐参考文献

大川隆法『大人になるということ ―心の成長とリーダーの器― 』

 

⭐ピックアップ

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