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幸せのセンサー

「幸せのセンサー」

 

🐹「自分が人生において、本当に大切にしたいこと、人生を通じて実現したい生き方を見つけることはとても大事。そこで、目の前にある当たり前の幸せに気付いて生きているかいないかでは、全く違う生き方になると思うぞ。」

 

🐥「当たり前の幸せって、学校に行けて友達と遊ぶとか。」

 

🐹「勉強もするんだぞ。勉強できるってとても幸せなことだぞ。毎日ご飯を食べたり、誰かと楽しい会話をしたり。少し視点を変えて、雨が降ったら、それは作物が育つ恵みの雨だと感謝したり、光が注げば仕事ができると喜んだり、毎日自分や家族が元気でいることに心から幸せを感じている人もいる。」

 

🐥「ご飯はいつも食べれるのが普通だし、雨が降ったら、今日は傘を差して学校に行かないとと面倒臭く感じるときもあります。」

 

🐹「”雨が降った”に対して、ある人は、作物が育つ恵みの雨だと感謝する一方、ある人は、なんで雨が降るんだと天気を責める。」

 

🐥「困るときもあるけど、雨が降らないと、毎日ご飯を食べられないかも。」

 

🐹「そうだな。同じ出来事でも、その捉え方は良くも悪くもなるな。捉え方ひとつで、幸せにも不幸にもなる。」

 

🐥「なんで考え方にこんな差が出るんですか。」

 

🐹「それは、幸せセンサーの問題だと思う。ご飯を毎日食べられること自体に幸せを感じる人もいれば、美味しいものを食べないと幸せを感じられない人だっている。食べれることが当たり前になっていると幸せセンサーは感じにくいかもしれないな。」

 

🐥「ご飯を食べられるだけで幸せって感じる人と一緒にいると、私もそれだけで幸せになれそう。」

 

🐹「毎日に幸せを感じる時間はたくさんあると思うぞ。何気ない日々の生活が彩り豊かになる。」

 

🐥「なんか貧しい人のほうが幸せな気がしますが。」

 

🐹「貧しい人は、みんなで助けあって、みんなで幸せを分ち合うことの大切さを、富んでいる人よりも知ってるかもしれないな。富んでくると、他人に頼らなくても生きていけると錯覚しがちだからな。幸せセンサーの感度は貧しい人のほうが高いかもしれない。貧しい地域だと、治安・衛生環境・貧困問題はあるが、それ以上の魅力があるのは確かだな。」

 

🐥「貧しい人の問題を解決できたら、もっと幸せになれそう。貧しい人たちに何が送ってあげたいです。」

 

🐹「とても大事なことだな。ただ、可哀想だから手を差し伸べることには気を付けたい。何かしてあげたい気持ちは分かるが、現地をよく知らない人たちが、現地の人の幸せを一方的に、”これだ”と決めてしまうのは危険だぞ。その地域の人達を知って、そこの幸せの価値観を理解して、現地の人の文化や伝統などを尊重することが大事だな。」

 

🐥「私の考える幸せと現地の人の幸せって違うんですね。」

 

🐹「全く違う。同じ国でもひとりひとり違うし、海を越えれば、幸せセンサーの感度はかなり違ってくる。自分が相手にしたいことではなく、相手が喜んでくれることとは何か。相手の豊かさの発展に、自分に出来ることは何かを考えることが大事だな。そのために、まずは相手を大好きになること。そうすると、相手の幸せセンサーに少しずつ気付けるはずだぞ。」

 

🐥「はい。そら先生、ありがとうございました。」

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