タルムードシリーズ☆第4弾
「魔法のザクロ~解説編~」
🐔
「私は、この一番下の弟🐥と結婚します。彼🐥は、私のために大切なザクロを半分失ったのですから」
🐻
【「魔法のザクロ」は「ノーペイン・ノーゲイン」を伝えるお話です。「ノーペイン・ノーゲイン」は、「失ったものの大きさと成功は比例する」という原則です。この原則について、3つのポイントを解説します。
✅ポイント① この原則は正しい
✅ポイント② 捨てるのが“絶対に”先
✅ポイント③ 信念を持つ
✅ポイント① この原則は正しい
1つ目のポイントは「この原則は正しい」ということです。
上手く理屈は伝えられないのですが、その通りなのです。「太陽は、東から昇って西に沈む」と同じレベルで、自然の摂理です。そのため「なぜ“ノーペイン・ノーゲイン”なのか?」と言われても、「“ノーペイン・ノーゲイン”だから」としか言えないのです。「何も捨てずに成功を手に入れよう」とするのは「太陽を西から昇らせようとするのと同じ」で、原理・原則に逆らう行為です。
✅ポイント② 捨てるのが“絶対に”先
2つ目のポイントは、「捨てるのが“絶対に”先」ということです。貰ってから捨てるという順番は100%成立しません。人間というのは、誰しも「安定」を求めます。安定というのは現状維持のことで、「持っているものは手放さない」ということです。現代人を例にとると、以下のようなものです。
・会社での肩書・給料
・今の人間関係(恋人・配偶者など)
・生活環境(住居・車など)
ほとんどの人は「今持っているものを捨てたら、成功できますよ(今より良くなりますよ)」とアドバイスされても、絶対に信じません。信じることができずに、「捨てることで、成功が保障されているのなら、捨てます」と答える人が多いのではないでしょうか。
「魔法のザクロ」のポイントは、一番下の弟🐥が「何の見返りもないのに、“自分が世界で一番不思議だと思う大切なもの”を差し出した」ところです。ゲイン(得るもの)が見えてきたら捨てる、得るために捨てるという発想ではありません。トータルで得をすることが分かってるから捨てるというのは、ペイン(犠牲・痛み)が伴っているとはいえないのです。一番下の弟🐥のように、何を得られるか「保証がない」状態で、自分の「信念」に基づいて、犠牲を払っています。決して、お姫様に交渉しようとはしていません。
「もし治ったら、結婚してね。それならザクロをあげるよ。」
こんな交渉は、小話で聞くと「そんなことしないよ!」と思うかもしれませんが、実際多くの人が同じようなことをやっています。
実際にしてしまう交渉の例
・給料を上げてくれるなら、もっと働きます
・あなたが家事を頑張ってくれるなら、もっと大切に扱います
・ギブアンドテイク
ガラスのコップでお姫様🐔を見つけた一番上の兄🐹も、魔法の絨毯で駆け付けた2番目の兄🐰も、
もしお姫様🐔のところに行ってしまったら、ガラスのコップは使えなくなる、魔法の絨毯は使えなくなる、さらに結婚できるかどうかは分からないという状況だったら、行かなかったかもしれません。ガラスのコップや魔法の絨毯を持っていれば、これから先も利用し続けられるわけですからね。何も保証がないところで、先に捨てるという犠牲・痛みこそが、より大きな成功を引き寄せる力になるのです。
✅ポイント③ 信念を持つ
最後、3つ目のポイントは「信念を持つ」ということです。「魔法のザクロ」では、三兄弟(🐹🐰🐥)の「信念」は描かれていません。ですが、この見えていない信念こそ重要なポイントだと思います。「人に言われたから捨てる」ではなく、自分の信念に基づいて「私は、こうありたいからこれを捨てる」という覚悟が必要です。どうありたいかは、個人の信念の問題ですが、自分の信念を持てば、痛みに耐え抜くことができるはずです。
「自分がどうありたいか」という信念を、忘れないようにしてください。
⭐まとめ
この小話は、「エジプトで奴隷として扱われていたユダヤ人が、全てを投げうってエジプトから脱出した」という史実を元にした「ノーペイン・ノーゲイン」の原則を伝えるための小話です。「犠牲なくして、成功なし」は、古くから伝わる不滅の真理です。
この原則のポイントは、3つありました。
✅ポイント① この原則は正しい
何も失わずに成功したいというのは、成功したくないと言っているのと同じです。
✅ポイント② 捨てるのが“絶対”に先
貰ってから捨てるや、ゲイン(得・利益)が見えてきたら捨てるは、成立しません。まったく保証・確信がないところで捨てないと意味がないのです。
✅ポイント③ 信念を持つ
誰かに言われて「捨てさせられる」のではなく、自らの意思で信念に基づいて捨てます。
注意して頂きたいのは、
🐥
「分かりました!それでは犠牲を払います!」
という人もいるかもしれませんが、犠牲を払うだけというケースも、もちろんあります。犠牲がなければ決して成功することは無いのに、犠牲を払ったからといって、成功するとも限らないのです。犠牲は最低限の条件に過ぎないということです。
「ノーペイン・ノーゲイン」は、不思議な原則です。
神様に、
「神様、どうか私を大黒天にしてください。」
とお願いしたら、空からジャラジャラジャラと小判が降ってくるようなことは絶対にありません。】
⭐参考動画
YouTube 両学長 リベラルアーツ大学
“第209回【子供でも楽しめる】金持ちになりたい人が絶対に聞くべき小話「魔法のザクロ」”
⭐おすすめ書籍
🌱『本当の自由を手に入れる お金の大学』